Genio_Italiaの日記

北イタリアトリノでの生活について、感じるままに綴っていきます。

出産レポート③ 〜出産〜

出産レポート① 〜ご報告〜 - Genio_Italiaの日記

出産レポート②〜陣痛〜 - Genio_Italiaの日記

 

前回からの続き。

病院までは車で約10分。

その間にも陣痛の波は襲ってくる。

病院に着く頃にはすでに4−5分間隔。

 

病院のERに着き、まずは検温。

陣痛がやばいですーと伝え、ERの受付みたいなところに通される。

旦那さんは一旦外で待機、私はイタリアで身分を証明できる全書類(パスポート、滞在許可証の引換券、仮保険証、税務番号)とこれまでの病院での検診結果等を提出し、そのまま受付で内診開始。

ここで子宮口が開いてなかったりすると中に入れてもらえず帰るパターンですね。

 

私はというとすでに子宮口7cm!

分娩台直行でした。

 

分娩台直行なので旦那さんにも中に入ってもらい、それぞれPCR検査を実施。

旦那さんのPCR検査の結果が出るまで車いすの上で陣痛に耐える。

そこにいた看護師さん達が素敵な人たちで、旦那さんのPCR検査の結果が出るまでカウントダウンをしてくれました。陽気!

「あと10分!」

「あと6分!」

最後は

「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、negativo〜〜〜!」と歓喜があがりましたw

 

分娩室へ行き着替えたら私の陣痛はたぶんもう1−2分間隔。早速お産開始です。

無痛分娩を希望しましたが、お産の進みが速くて今からやっても無駄と言われ、結局そのまま産むことに。

痛みに弱い私は無痛分娩が心の支えだったのに、できないんかーーい!

 

陣痛が来たらその間に3回強く・長くいきめ、陣痛と陣痛の間はなるべく休めと言われ、頑張っていたけど、どうやら私はいきむのが下手なようで、「あなたは全然いきめてない、痛みを上回るほどいきみなさい」と休憩のたびに怒られ、ぜんぜん休憩させてもらえなかった。

日本語わからないのをいいことに、旦那さんに「もう無理!やめたい!先生話しかけてこないでよ。」と連呼してました。

 

結局たぶん私のいきみ下手により、赤子をバキュームで吸引することに。

頭が出てきた〜と思ったら、体がドゥルンって出てきました〜。

 

やっと終わった〜。赤子泣いてる〜。ありがと〜。

 

この後胎盤出したり、色々処置されながら赤子が胸へやってきましたー。

おー、我が子よーと感動するのも束の間、なんか処置が痛いし朦朧とするし、とりあえずこの赤子もうどかしてもらえませんか?と心の中で密かに思ってしまいましたw

 

兎にも角にも陣痛から6時間という速さで無事出産は終わりました。

 

が、ここから私の辛い期間(というほどでもないけど)が始まります、、、

まず最初の出来事は、胎盤の一部が子宮の中に残っていて、出血多量のリスクがあるから麻酔をして取り出しますと。

いやいや今から麻酔すんのかい!無痛分娩したかったわい!

 

結局胎盤は無事に取り出したようだけど、出血多量はリスクから事実へと変わり、血液検査により白血球は基準値の約3倍になっていて、繋がれた血圧計は一瞬上54・下49と最低記録を叩き出す、不安が残る産後第一歩となりました。

 

出産レポート④へ続く。

 

ちなみに、出産の痛みってよく鼻からスイカを出すくらい痛いっていうから赤子が出てくる瞬間が痛いのかと思ってたけど、陣痛が痛いんですね。陣痛が痛すぎて出てくる時の痛みは全然記憶にないですw

陣痛の痛みは「腰をダンプカーで轢かれている感じ」が一番しっくりきます。