Genio_Italiaの日記

北イタリアトリノでの生活について、感じるままに綴っていきます。

夏のヴァカンス⑥〜ポンペイ遺跡その3〜

ポンペイ遺跡その4までいきたいとこだけどキリがないので、その3までで頑張りますw色々紹介したいけど、残りは見に行ってくださいw

 

まずは、水飲み場。

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水飲み場

この人の口から水が出ていたんですけど、この水が出ているところの右下と左下の台の部分が少し角がとれているんですが、みんながここに手をあてて水を飲んでいたから少しずつ削れてこうなったみたいです。というのが見てとれるって素敵すぎませんか?

 

続いて神殿等の造りについて。

ポンペイはローマ帝国時代の都市ですが、ローマ帝国はギリシャの建築を真似たものが多く存在しています。

ギリシャは大理石をたくさん使って建てられているけど、そこまでお金も時間もかけられない!ということで、ポンペイはレンガや石で基礎を作って外側だけ大理石を貼っつけるという巧みな技を使って建っているものがほとんど。頭いいですね。

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中のレンガ見えますか

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これも外側だけ大理石

遺跡からこの時代の街作りがわかるって面白い。

 

そして住宅。

家も色々紹介したいけど一つだけ。私が特にロマンを感じたとこだけ。

それは壁の絵画。

裕福な家も一般の家も壁という壁に絵が描かれていて、そこからポンペイは本当に裕福な街だったんだというのが想像できて面白いなと思いました。普通だったら一般の人はなかなか壁中に絵を描くってのは難しいですよね。

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この家は壁の絵画だけでなく床のモザイクタイルもあっておしゃれ

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誰だか忘れましたが作家さんの絵だそうです

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これはトロイの木馬の物語の一部 よく見ると真ん中の絵の右側に木馬が

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壁の表面にこれだけ分厚く漆喰を塗ってから描かれている

 

最後にこれは噴火当時逃げ遅れた人の石膏型なんですが、どうやって石膏型を取ったかというと、火砕流が流れた後、逃げ遅れた人は火山灰で覆われちゃうんですが、火山灰は徐々に硬化し、中の人は腐敗してなくなっちゃいますよね。そうするとそこに空洞ができます。発掘中にいくつもの空洞があることに気づいた発掘隊はその空洞に石膏を流し入れて石膏型を作ったそうです。

そこからどこでどんな人がどのように亡くなったかがわかるという、悲しい話ですがこれもマグマによる火災ではなく火山灰による埋没だからわかったこと。

2000年前を知る本当に貴重な遺跡ですよね。

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鼻と口を覆いながら亡くなった、、、

 

本当に興味深い素敵な遺跡でした。

たくさん紹介したけど、これ以外にもまだまだたーくさん見るところがあって、私もほんの一部しか見学していないので、絶対また行きたい場所です。

 

何度も言うけど行く前に絶対勉強したほうがいいし、ガイドさんをつけたほうがいい!

私たちもYouTubeで事前勉強して、ガイドさんに説明してもらいながら見学しました!

行けなくても知る価値のある遺跡なので、ぜひ勉強してみてくださ〜い。ちなみに私たちはこちらのYouTubeで勉強しましたw

https://www.youtube.com/results?search_query=%E5%A4%A7%E5%A5%BD%E3%81%8D%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2